感想「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(訳:小尾芙佐)

本の概要

この本は1956年に刊行され、日本では1963年に福島正実さんの翻訳で刊行されました。文庫化は1979年で、旧訳も所有しています。

この新訳版は2009年に刊行、私の所有しているのは同年3刷のものです。

購入時期・再読回数

例によって全く憶えていませんが、おそらく旧訳が2007年、新訳が2009年〜2010年くらいだと思います。

再読数は今回で3回目ですね。

あらすじ

ある日婚約者と友人に裏切られ、発明品さえも奪われてしまう主人公が、コールドスリープで30年間眠り、協力者を得て、未来からタイムマシンで過去に戻り、再び協力者を得て、行動を起こし、そして再び眠り、再度の未来で全てを手に入れるという話です。

感想

今回5年ぶりくらいに読みましたが、良かったですね。ストーリーが良いんですよね。最初は主人公がやさぐれているところから始まるわけです。猫と一緒にね。そして読者にこれからどうなるのだろう?という期待を感じさせます。

読んでいくと、最初にコールドスリープが出てきます。そしてタイムマシン。これらがうまく物語のフォーマットに落とし込まれていて、不自然さを感じさせません。

この本は1956年に刊行された本ですので、物語の1970年というとその時代からするとだいぶ先ですよね。そしてさらには2000年も登場します。この時にこの世界が見えていたわけですよね、ハインラインさんには。

再読すると、もう物語の内容を知っているので、内容は理解しているのですが、ハッピーエンドが分かっていて展開を追えるというのは良いですよ。最初の感動はないかもしれませんが(笑)。

初めてこの作品を読んだときって、かなりどきどきしながら読んでいましたね。展開が結構忙しいんですよ。それでいて、これ主人公大丈夫なのかな?と常に心配になるんですよ。それに最初は重要な役割だった猫が途中で登場しなくなります。

最後は言うまでも無く再び猫が登場しますが、最初と最後の愛猫を絡めた「夏への扉」の文がとても印象的ですね。私も、この愛猫ピートの主張は正しいと思っています。

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