感想「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹

本の概要

この本は2007年に刊行され、2010年に文庫化されました。村上春樹さんが「走ること」について語られた本です。タイトルは、「愛について語るときに我々の語ること」のパロディですが、これはR ・カーヴァーさんの夫人であるテス・ギャラガーさんに許可を頂いたとのことです。

購入時期・再読回数

所有している文庫が、2010年の初版のものなので、おそらく2012年~2013年くらいに購入したものと思われます。

再読回数は3回~4回くらいだと思いますね。

あらすじ

この本はエッセイなので、あらすじはありません。内容は、次項で感想と一緒に紹介します。

感想

気に入った章をいくつか紹介します。

「人はどのようにして走る小説家になるのか」

村上春樹さんが走り始めた時のことから語られています。当時経営していたジャズ喫茶を辞められた時のことや、「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」についても少し触れられています。村上春樹さんのファンであれば、この章だけでも読む価値のある本です(笑)。

ただし、内容としてはタイトル通り「どのようにして走る」ようになったのかについて語られています。

「死ぬまで18歳」

なんのことだ?と思われるのも無理はありませんが(笑)、この「死ぬまで18歳」という名前は、村上春樹さんがトライアスロンで使用しているスポーツ・バイク(自転車)の名前です。素敵な名前ですよね。

この章では、トライアストンだけではなく、レコードのこと、2005年に走ったマラソンのことについても触れられています。しかし、この章のハイライトは最後の2ページの文章の素晴らしさだと私は思っています。

「少なくとも最後まで歩かなかった」

村上春樹さんが2006年に出場された、トライアストンのレースについてです。トライアスロンのレースとはこういうものなのだ、ということが非常に読者に伝わってくると思います。

最後に、村上春樹さんが望んでいることが書かれていますが、これはちょっと格好良すぎだと思っています。いや、本当に格好良いですよ。

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