感想「羊男のクリスマス」村上春樹

本の概要

この本は1985年に刊行され、1989年に文庫化されました。佐々木マキさんの素敵なイラストが所々に入っております。絵本と呼ぶには、文が多いかな、と思います。

村上春樹さんと佐々木マキさんの序文が入っていますが、これがとても良いですね。気分を盛り上げます。

購入時期・再読回数

何時購入したか覚えていないのですが、奥付が2004年の33刷となっているので、おそらく2005年~2006年くらいかな?再読回数は3回~4回くらいだと思います。

あらすじ

クリスマスのための音楽を作曲して欲しいと頼まれた羊男でしたが、いろいろなことが重なり、クリスマスの四日前になっても作曲が出来ません。それは何故かというと・・・

感想

クリスマス、という題名が付いていますが、とっても不思議でおかしなお話です。

前半は、作曲が出来なくて困っているという内容なのですが、物語の中盤から羊男の冒険になります。

この冒険譚、話のテイストは全く違いますが、なんとなく「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を彷彿とさせます。最後に老人に会うところなんかは特に。

しかし、最後にはとっても心温まるシーンが待っています。羊男の苦労を思うと、これはちょっとジーンとくるのでは無いでしょうか?

その後は、もの悲しいラストになりますが、最後の手紙にはきっと希望が含まれていると私は思います。

クリスマスって、始まるまでが楽しいものかもしれませんね。終わった後のもの悲しさを、きちんと物語に落とし込んでいるこの作品は、村上春樹さんのファン以外でもきっと好きになれるのではないかな、と思います。

読むのなら、おそらく今の時期が一番良いタイミングではないでしょうか。

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