感想「海辺のカフカ(上巻)」村上春樹

本の概要

この本は2002年に上下巻で刊行され、2005年に文庫化されました。村上春樹さんの長編になります。

このブログでは、基本的に上下巻は1つの感想記事を書いていましたが、この本は2つの記事で書きたいと思います。

購入時期・再読回数

購入したのは、2008年です。上巻は2008年の25刷となっていました。

再読回数は10回くらいだと思います。

あらすじ

2つのパートが入れ替わります。

1つは、 15歳の少年田村カフカ君が、家出をするところからこの物語は始まります。少年が家出をして向かったのは四国です。何かに導かれるように四国へと向かいます。そして、図書館で暮らすようになります。

もう1つは、猫と話が出来る初老のナカタさんが、ある事件を切っ掛けに住んでいるところを出て西に向かいます。向かった先は・・・

感想

この上巻は、まだ物語の入り口です。しかし、これを読んだら下巻も読みたくなると思います。

まず、物語の入り口が素晴らしいです。どちらのパートも。

特に、メインの主人公になる田村カフカ君のパートは、導入部からまるで自分も家出をするかのような感覚を覚えます。このあたりの描写は見事と言うほかありません。

ナカタさんのパートは、ナカタさんが少年時代に体験した事件の概要から始まります。そして、それが終わると、現在のナカタさんの話になります。こちらのパートも面白いです。

この上巻は、現在のナカタさんのパートで1つの大きな事件が起きます。そこが、この上巻のターニングポイントになると思います。

そこはかなり直接的な表現で書かれていますので、そこが少しショッキングな描写かもしれませんね。このあたりが苦手という方も多いのではないかな、と思います。

しかし、そこをなんとか乗り越えて頂ければ、きっと素晴らしい読書体験が待っていると私は思っています。

2つのパートが入れ替わりますが、物語の体験がまるで違いますので、読んでいて迷うようなことはありません。どちらも非常に引き込まれる物語です。

この上巻は、とにかくいろいろな謎が残ります。その謎を抱えたまま、読者は下巻の1ページ目を開くのです。

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