感想「海辺のカフカ(下巻)」村上春樹

本の概要

2002年に刊行された、上下巻の下巻です。上巻の感想はこちらをクリックしてください。

購入時期・再読回数

2008年に購入しました。奥付は2008年の22刷となっています。

再読回数は上巻と同じ10回くらいですね。

あらすじ

上巻と同じく、2つのパートが入れ替わります。

田村カフカ君のパートでは、彼は図書館で暮らすようになり、恋をして、森に入ります。

ナカタさんのパートでは、トラックの運転手である星野ちゃんの協力で、探し物を見つけます。そして・・・

感想

これほどまでに、物語に入り込める感覚を持てる作品って、そんなにないのではないでしょうか?

そう言い切れるくらい、私はこの作品がお気に入りです。

上巻を読んでいても、そう思うのですが、下巻を読み進めるにつれ、いろいろな謎が解き明かされます。

解き明かされるといっても、すべてが明らかになるわけではありません。

いくつかの謎の答えは、物語から示唆されるだけです。

でもそれで十分なんですよ。そういうことを抜きにしても、純粋に物語が素晴らしい。

田村カフカ君は、沢山の物事を経験し、少し大人になります。

ナカタさんは、結果的には導く人になりました。ナカタさんの相棒の星野ちゃんは、今までの作品に無いキャラクターですが、違和感を感じずに、物語に馴染みます。

この星野ちゃんというキャラクターが、個人的にナカタさんパートの重要キャラクターだと思います。彼が結果的に物語に良い影響を与えました。

最後の、星野ちゃんが出て行くシーンと、田村カフカ君が電車に乗るシーンは、この物語の中で一番素晴らしいシーンです。彼等の成長や変化が、はっきりと読み取れると思います。

もし、今何かに迷っている方で、村上春樹さんの作品が嫌いでなければ、是非お読み頂きたいと思います。

読み終われば、(おそらく)新しい自分を見つけられるのではないかな、と思います。

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