感想「回転木馬のデッド・ヒート」村上春樹

本の概要

この本は1985年に刊行され、1998年に文庫化、2004年に新デザインとして刊行されました。

購入時期・再読回数

確かこの本を買ったのは2005年です。

再読回数は4回~5回くらいだと思います。

あらすじ

この本は、一般的には短篇集と呼ばれるものに該当するのですが、他の短篇集とは違っている部分がありまして、それは、この小説が多くの人から聞いた話をベースに物語にしている、ということです。

少なくとも文庫にはそう書かれています。ただし、これについては、「村上春樹全作品 1979~1989 ⑤ 短篇集II 」に同封されている「自作を語る」もご一読された方が良いかもしれません。

感想

8つの短篇が収録されており、どれも非常に印象的です。その印象というのが、刹那的ではなく、感情の奥深くに突き刺さるような感触なんですよ。とくにこの短篇集が凄く気に入っているというわけではないのですが、本棚からつい手に取ってしまうのはそういったことがあるからだと思いますね。

収録されているうちの、「タクシーに乗った男」「今は亡き王女のための」「野球場」の3つが特に印象深いです。

「タクシーに乗った男」は、ある画廊の女性オーナーの一枚の絵画を巡る体験談、「今は亡き王女のための」はある一人に女性との体験談、「野球場」野球場の横に住んでいた男の体験談、となっており、どれもなかなか読み応えのある内容になっています。

最初にこの本を読んだ時は、正直あまり好きじゃないかもしれないな、と思ったんですよ。それは後腐れの無い浮気をしまくる男の話が入っていたからですね。当時の自分はすごくナイーブだった訳です(笑)。そんな話を読んで、好きじゃないかもしれないと考えてしまうくらいだったんですから・・・今から考えると本当笑えるんですが(笑)。

その後再読してみたらそんな思いは全く無くなって、これは面白いとなったんですけれどね。その数年間の間に自分に何があったのか、よく分かりませんが、まあニュートラルな気分で本を読めるようになったというのは、良かったことの一つなんでしょうね。

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村上春樹
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