感想「カンガルー日和」村上春樹

本の概要

この本は1981年から1983年にかけて雑誌連載されてたものをまとめたものです。雑誌といっても市販はされていなかったようですね。文庫化は1986年、私の所有している本は2005年10月で52刷となっています。

18の短編が入っており、最後の「図書館奇譚」のみ6回連続となっていて、少し長い話になっています。この「図書館奇譚」は2005年に「ふしぎな図書館」として絵本として単独で刊行されました。

「図書館奇譚」の連続短篇を除けば、どれも空き時間に読める短い話となっています。

ただし、「夜のくもざる」ほど短くはなく、短篇を読んでいると実感できると思います。

購入時期・再読回数

購入時期は2005年か2006年くらいだと思います。

再読回数は3回くらいですが、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」だけは相当数読み返していると思います。

あらすじ

さて、この本のトピックは何と言っても「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」ですね。間違いなく。この話の為にこの本を買ってもいいくらいです。数ページで読めるので、是非読んでみてください。「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」ですよ。素敵だとは思いませんか?「100パーセントの女の子」ですよ。久しぶりに読み返しましたが、ちゃんと栞がこの話の前に挟んでありました(笑)。

感想

過去を振り返ってみると、当時付き合っていた彼女に、よくこの話をしました。結局はその人とは別れてしまうわけですが、だからといって、彼女が私にとって100パーセントでは無かった・・・かどうかは分かりません。いや、多分100パーセントではなかったんでしょうけれどね(笑)。今までの自分の中で、100パーセントの女の子がいたかな・・・多分いたんでしょうね。きっと中学生くらいの頃でしょうね。思い出せないくらい昔の話です。

その他の話では、「チーズ・ケーキのような形をした僕の貧乏」という話が好きですね。これも素敵なタイトルだと思いませんか?内容も面白いですよ。貧乏をチーズ・ケーキに例えることは、私にはできません。

この本は、全体的に私の大好きな「羊をめぐる冒険」と同じようなテイストがします。読んでいるときに、私を覆う物語の空気が、同じような気がするんです。でも最後の「図書館奇譚」だけは明らかに違いますね。この話だけは、後の村上春樹さんの小説に繋がっていくような気がします。

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