感想「ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編」村上春樹

本の概要

この本は1994年に第1部と第2部が刊行され、1年後の1995年に第3部が刊行されました。

文庫化は1997年です。村上春樹さんの8作目の長編小説です。第1部の感想はこちら、第2部の感想はこちら

購入時期・再読回数

購入したのは2007年か2008年くらいだと思います。再読は6回~7回はしていると思いますね。

あらすじ

主人公の、岡田亨が、妻のクミコを取り戻す物語です。

感想

ハードカバーで発売された当時は、第1部と第2部が出て、そのあと1年後に第3部が発売されました。私が読んだのは上記の通り2007年か2008年でしたので、全て続けて読むことが出来たわけですが……これ発売当時に読んだ方はどう思う思われたのでしょうね。続いて良かったのか、それとも……

もっとも、私は1Q84という作品でそれと同じような状況になった訳ですけれども。

(1Q84に対しての)個人的な意見としては、きちんと物語が完結して良かったと思いましたし、続きが読めて良かったと思いましたね。

もし、私が発売当時に読んでいても、同じような感想を持ったと思います。

第2部は、決意するところで終わってしまいますので、この第3部がなければ、岡田亨という主人公に対してここまでの感情移入は難しかったと思います。

はっきりといって、もの凄い格好良いです。この第3部では、彼はとにかく格好良いですね。自分の意思を貫く。

壁抜けをして、例のホテルに行った後に岡田亨が言う台詞。冗談抜きで最高に格好良いです。これがあるから、この物語は必ずこの第3部まで読まずにはいられないのです。

すべてが終わった後の、最後の「さよなら」という章。ここも素晴らしいです。本当に、涙が出るくらいのしっとりとした展開で、この激動の物語の最後を締めるのに相応しい章になっております。

まるで自分もこの岡田亨と同じように、いろいろと経験をしてきたかのような気分になります。だから最後に本当に涙が出てきます。素晴らしい物語です。

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