感想「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻)」村上春樹

本の概要

この本は1985年に刊行され、1988年に文庫版が刊行されました。村上春樹さんの4作目の長編小説になります。

この話は、1980年に文學界で発表された「街と、その不確かな壁」という作品が下敷きになっています。現在、「街と、その不確かな壁」という作品は、基本的には読むことが出来ません。

購入時期・再読回数

2006年で51刷のものを所有しているので、購入したのもそのくらいだと思います。

再読回数は7回~8回くらいだと思います。

あらすじ

「ハードボイルド・ワンダーランド」という章と、「世界の終り」という章が交互に入れ替わります。

「ハードボイルド・ワンダーランド」の章では、謎の老人に仕事を頼まれた主人公は、理解できない道を辿りその老人のところから仕事を持ち帰ります。しかし、それが原因でさらに訳の分からないことに巻き込まれます。

「世界の終り」という章は、壁に囲まれた街で暮らすことになった「僕」が記憶を取り戻すために行動する物語です。

感想

この本は上下巻なのって文庫版だけなんですよね。だから本来なら1冊の本として感想を書くべきなのですが、今回は2回に分けて書きたいと思います。

「ハードボイルド・ワンダーランド」の章は、これから話がどう転がるのか、という感覚が最初からかなりあると思います。それくらい、この最初の描写は見事だと思います。

端的に言うと、非常に引き込まれる。

そして、計算士や記号士といった職業のリアリティも見事なものだと思います。実際にそういうものがあるのだ、という説得力が物語から生まれているんです。

あとはやみくろという謎の生き物ですね。これは一体何を示唆しているのでしょうね?

「世界の終り」の章です。

こちらは、最初から謎だらけなんですよ。どうして「僕」はこの世界に来たのか。

「影」はどうなってしまうのか。

「夢読み」とは何なのか。「獣」とは一体?

「僕」は帰ることができるのか。

下巻の感想に続きます。

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