感想「使いみちのない風景」村上春樹 稲越功一

本の概要

この本は1994年に刊行され、文庫化にあたり2つのエッセイが追加されています。文庫化は1998年です。

購入時期・再読回数

この本も例によっていつ購入したのかは覚えていません。奥付は2003年で5刷りとなっているのでそれ以降だと思います。2006年くらいかな?

再読回数は3回〜4回くらいですね。

あらすじ

エッセイですのであらすじはありません。

感想

村上春樹さんが文章を書いて、稲越功一さんの写真があいだに入っているという内容になっています。

「使いみちのない風景」、「ギリシャの島の達人カフェ」「猫との旅」の3つのエッセイが収録されています。

表題作の「使いみちのない風景」は、旅行、旅、住み移りについて書かれています(それ以外の使いみちのない風景についても書かれていますが、ここではこの旅に注目したいと思います)。

これが書かれた当時は、村上春樹さんはアメリカに住んでいた頃(おそらく「ねじまき鳥クロニクル」の頃だと思います)なので、現在の心境とは違うかもしれませんが、当時の心境で、旅について語っているので、これは興味深いエッセイになっています。

旅は日常とは離れる訳ですが、そこで生活するとなるとその先が日常になってしまうので、そこでの生活を想像出来ることがうまく住むことなのかなあと私は思いますね。

他の2つのエッセイはこの「使いみちのない風景」に比べると短めですが、どちらも素敵なエッセイになっています。

特に「猫との旅」は村上春樹さんの猫愛が伝わってきて、気分が暖かくなります。村上春樹さん曰く、飼った猫のうち旅行が好きな猫はいなかったとのことです。だらかここでは、猫を連れた旅行をしてみたいと書いています。

稲越功一さんという写真家は存じ上げていなかったのですが、これは単に私が限定された写真家にしか興味がないせいだと思います。検索すると風景と人物が得意な写真家だったそうですね。

確かにこの本を見ても、風景も人物も切り取り方がとても上手だと思います。いったいどうしたらこういった一瞬の切り取り方が出来るようになるのだろうか?へっぽこカメラユーザーの私には、永遠の謎です。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ