感想「TVピープル」村上春樹

本の概要

この本は1990年に刊行され、1993年に文庫化されました。1989年に雑誌に掲載されたものと、書き下ろしのものが収録されています。

私の所有しているものは、2007年の18刷となっています。

購入時期・再読回数

購入時期は覚えていないのですが、2007年か2008年だと思います。

再読回数は3回~4回くらいですね。

あらすじ

この本は短篇集なので、いつかのあらすじを紹介させて頂きます。

「TVピープル」

日曜の夕方にTVピープルがやってきて、部屋にTVを置いて帰ります。そして、そのあとで主人公の身の回りでおかしなことが起こり始めます。

「我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史」

僕と同じ高校に通っていた彼には素晴らしい恋人がいた。僕と彼は大人になってイタリアで再会した。その時に彼から聞いた話は・・・

「眠り」

眠れなくなって17日たった主婦の話です。

感想

「TVピープル」について

これは物語が「ねじまき鳥クロニクル」のマテリアルになったのではないか?と思われるほど、全体のテイストが似ています。ただ、「ねじまき鳥クロニクル」は、なにが起こっているのかは直接は分からないのに対し、この「TVピープル」はTVピープルという生き物が直接現れます。ただし、TVピープルはイコール災厄ではありません。ではTVピープルとは何なのか?

それはこの物語を読んでも分かりません。ただ、読者の中に何かを残すと思います。

「我らの時代のフォークロアー高度資本主義前史」について

この話は不思議な話で、彼と彼女は高校時代に付き合っていました。でも彼女には彼と寝るつもりはありませんでした。彼女は、結婚するまで誰とも寝ないと決めていたからです。そして時は流れ、彼女は結婚した後彼と連絡を取ります。

みなさんは、もしこういう状況になったとしたらどうしますか?

高校時代に付き合っていた彼女と、大人になって再会する。しかし、彼女は結婚している。部屋に行けますか?

私は無理ですね(笑)。

「眠り」について

この話は恐ろしい話で、結構後味が悪い・・・といって差し支えない話だと思います。正直な話、あまり読みたいと思う話ではないのですが、どうしてもこの短篇集を締めくくる話として最後まで読んでしまいます。

短篇集には、長編には無い流れがあります。それを切断する力は私には無いみたいですね。


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村上春樹
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あとがきは読まない