感想「僕たちの戦争」荻原浩

本の概要

この本は2004年に刊行され、2006年に文庫化されました。荻原浩さんのタイムスリップ長編です。確認すると、2006年にテレビドラマにもなったみたいですね。

購入時期・再読回数

購入したのは2015年か2016年で、再読回数は3回〜4回くらいだと思いますね。

あらすじ

19歳のフリーター青年である主人公の健太は、茨城県沖でサーフィンをしていると、昭和19年にタイムスリップしてしまいます。

そして昭和19年では飛行機の訓練をしてた吾一という青年が、訓練中トラブルに巻き込まれ、彼もまたタイムスリップしてしまいます。

顔の同じ二人の青年が、現代と昭和19年とで入れ替わってしまうという物語です。

感想

この本を読んで思うのは、まず荻原浩さんの物語の作り込みの深さ、ですね。

現代から過去にタイムスリップして、大変な時代に行ってしまったにも関わらず、持ち前の明るさでなんとかその時代を生き抜く健太の人物像も素晴らしいです。

導入部を読むと、彼は大丈夫なのか・・・と思うわけですが、そこから過去に行ってしまった彼を追う読者の高揚感といったらないですよ。

そして、過去から現代に来てしまった吾一も、馴染むのに苦労しますが、持ち前の勤勉さで現代に馴染みます。

ここでキーになるのが、健太の彼女です。彼女は、健太がなにか違うことに気が付きますが・・・

最後のシーンでは、健太が、そして吾一がどうなってしまったのかは読者の想像に委ねられる終り方をします。

作中に健太のあるメッセージがあります。現代に生きている私はそう想像するしかないわけですが、私も同じように思います。

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