感想「ギブ・ミー・ア・チャンス」荻原浩

本の概要

この本2015年に刊行されています。ハードカバーの時から気になっていたのですが、ハードカバーを購入するのはなかなかハードルが高いので、文庫になるまで待っていました。まあそれでも時々はハードカバーを買いますが・・・。

購入時期・再読回数

今年の10月に新聞の広告に載っていたのを見つけて、近所の書店で購入しました。

その書店では、きちんと平積みされていたので、ようやく広く知られるようになったのかな?と嬉しくなりました。まあ、荻原浩さんと同時に直木賞を受賞した某作家は陳列が二列でしたが・・・。

今回が初読になります。

あらすじ

てっきり長編小説だと思っていたので、読んでみて短篇集だったのでちょっと以外でしたね。

今回の短篇集は荻原浩さんの短篇集では珍しく、「チャンスが欲しい」という共通のテーマで一つ一つが書かれています。

今まで読んだ他の二冊の荻原浩さんの短篇集は、どちらかというと共通テーマというより、マテリアルの組み合わせといった印象だったので、こういった一つのテーマでまとめた本も新鮮でしたね。

感想

8つの短篇が収録されており、あとがきには、荻原浩さんの描いたイラストが収録されています。荻原浩さん、絵は上手だと思いましたね。

この短篇集は、私が読んだ他の短篇集とは少し違い、何というか・・・ブラック名面はほとんど無いので、お勧めしやすいのではないかなあと思いますね。

中でも、ゆるキャラの中の人を書いた「タケぴよインサイドストーリー」が、私は特にお気に入りです。この主人公は、格好つけていますが、そう思っているのは本人だけで、実はそうは見えていないんです。そんなとき、着ぐるみの中に入る仕事を任される、といった話です。

この話は与えられた仕事と、嫌いだったことのギャップを、ストーリー上で上手くまとめられていて、後味がとても良いんです。

他の話も、現状を何とかしたいと思いつつも、うまくいかず、それでも夢を追い続ける人たちの物語なので、読んでいて確かに活力みたいなものはもらえると思います。特に、表題作の「ギブ・ミー・ア・チャンス」の主人公のポジティブさが、私は好きですね。彼、うまくいくといいですね。

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荻原浩
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あとがきは読まない