感想「ママの狙撃銃」荻原浩

本の概要

この本は2006年に刊行され、2008年に文庫化されました。荻原浩さんのサスペンス作品です。

購入時期・再読回数

購入したのは2015年くらいかな?奥付は2011年の6刷でした。

この作品は、再読していないんです。2015年に一度読んだきりで、今回ブログを書くに当たって流し読みしました。

あらすじ

現在は主婦である主人公は、過去に10年間アメリカで暮らしていました。その時に祖父からいろいろなことを学び、ついには銃を使った仕事にも手を出します。その過去が現在になって生活に影を作るようになります。

感想

この作品は、面白いかつまらないかと問われれば、文句なしに面白いと答えられます。前回読んでから随分長い時間読んでいませんでしたが、今回の流し読みでもその面白さの断片を十分感じることが出来ました。

ではなぜ読み返さなかったのか?

うーん・・・まず、ハッピーエンドでは無いことが上げられますが、ハッピーエンドでは無い作品でも読み返すものは多いんですよ。例えば、荻原浩さんの「噂」もある意味ハッピーエンドでは無いのですが、読み返します。

この作品のラストは、主人公の所為とは言え、ちょっと救いがなさ過ぎる気がするんです。

まずはそれが理由ですね。

次に、作中で起きる問題です。主人公の夫の会社での出来事や、娘の学校での出来事といった重いエピソードが挿入されます。夫の問題はともかく、娘の問題は大きいです。まあこれは最後でかなりスカッとした気分と共に解決するのですが、この解決方法では狙撃銃が必要です(笑)。

そしてラストシーン。ここは・・・最後には、主人公は全てを受け入れて生き続けることを選ぶわけですが、それには大きすぎる代償もついてきます。

なんとも言えない気分で物語は終わります。が、読んで後悔はあるか?と問われればそれは全くありません。読んで良かったと思います。

願わくば、これから先主人公が背負ってしまった問題と、上手く付き合っていって欲しいと思います。彼女には、(難しいかもしれませんが)幸せになって欲しいと思います。

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荻原浩
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あとがきは読まない