感想「メリーゴーランド」荻原浩

本の概要

この本は2004年に刊行され、2006年に文庫化されました。Uターン転職をした30代の公務員の男性が奮闘する物語です。

購入時期・再読回数

購入したのは2015年くらいだと思います。奥付は2009年の10刷でした。

再読回数は3回~4回くらいだと思います。

あらすじ

激務に嫌気が差して地元の公務員に転職した30代の男性が、市が建設したテーマパークを建て直すために奮闘する物語です。 

感想

さすがにこの話はフィクションだと思いたいですが、市役所とその関係の仕事っぷりが・・・まさしく開いた口が塞がらないといった感じで序盤の物語が進みます。正直、ここで読むのを辞めようかと思いましたよ(笑)。

ところがです。この主人公の男性が、学生時代に所属していた劇団を助っ人として呼ぶあたりから、物語は一段上がったかのように怒濤の展開になります。

特に、劇団の団長が主人公の家で酒を飲みながら話す「豆男」のエピソードが、この物語のねじを巻き上げるかのような役割を果たしています。

終盤、テーマパークのイベントを終え、一応の成功を収めます。しかし、市役所の中で大きな動きがあり、話が大きく変わってしまいます。その動きには、主人公の近くの人間も関係しています。

ラストシーンは綺麗に終わりますが、主人公達の気持ちを考えると、少し不完全燃焼という気がします。しかし、これが物語では無く、現実だとしたら、こういうことって、働いている以上かなりよくあることなのではないのかな、と思うんですよ。

物語だから、綺麗に終わることも大事ですが、物語だけど、現実的なことも、読書体験には必要なのでは無いか?と読んでいて思いました。

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荻原浩
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あとがきは読まない