感想「サニーサイドエッグ」荻原浩

本の概要

この本2007年に刊行され、2010年に文庫化されています。

購入時期・再読回数

私は2015年にヨドバシ.comで購入しましたが、2010年の初版でした・・・でも面白いんですよ。本当に。

再読回数は4回~5回くらいですね。

あらすじ

過去に紹介した、「ハードボイルド・エッグ」続編になります。

感想「ハードボイルド・エッグ」荻原浩
本の概要 この本は1999年に刊行後、2002年に文庫化され、2015年に文庫の新装版が発売されました。

フィリップ・マーロウに憧れる主人公ですが、実態はペット探偵として、街で名を上げていきます。そんなある日、美人の依頼人から猫探しを依頼されます。そのすぐ後に、ちょっと危ない筋からも猫探しを依頼されます。その猫は同じ種類の猫で・・・といった話です。念願だった若い秘書も雇えることになり、さらに物語は広がっていきそうなのですが、残念ながら続編は出ておりません。

感想

前巻から3ヶ月後の物語なのですが、主人公の成長ぶりが目覚ましいです。ペット探偵では断じてない、と宣言する主人公ですが、実際はペット探しの依頼しか来ていないのが現状です。それでも腐らずペット探しのスキルを上げているんですね。そこの成長ぶりが、読んでいて伝わってきます。

脱サラして、望んでいた探偵の仕事についたにもかかわらず、相変わらず理想とは程遠いのですが、出来ることを一つずつ積み上げていく主人公はなかなか凄いと思います。本人はハードボイルドを気取っていますが、なりきれていないところがまた憎めないんですよ。ペット探偵とハードボイルドでは全然違いますもんね。

一見華やかに見える職業でも、それを保っている状態って案外見えないものですよね。外からは良い部分しか見えませんからね。この主人公もそういうことに前回の事件の時に気が付いたのかもしれませんね。口ではこうじゃないとは言っていても、現実はペットの捜査レベルは上がっているわけですから。

私は探偵どころかペット探偵になるのは間違いなく無理ですが、これを読んでいると猫探しの達人になったかのような体験ができます。まるで探している猫がすぐ近くにいるような。

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