感想「誘拐ラプソディー」荻原浩

本の概要

この本は2001年刊行され、2004年に文庫化されています。この本は初期の荻原浩氏の作品の中でも、トップクラスの面白さではないか、と私は思っています。

購入時期・再読回数

私が購入したのは2014年でした。奥付は2013年で32刷となっています。

再読回数は3回~4回くらいかなあ?

あらすじ

プロローグで、主人公はいろいろなことに絶望して自殺しようとするんです。この絶望は絶望と言うより自分のせいなのですが・・・でもいろいろと難癖をつけてしないんですね。そして誘拐です。

誘拐というタイトルがついている通り、小物犯罪者がお金持ちの子どもを誘拐するところから本当の物語は始まるわけですが、この誘拐した子どもというのが反社会的勢力のトップの一人息子だった・・・という話です。

感想

もちろん最初はそのことには気が付きません。このことに気がついてく過程もまた面白いんですよ。さらにここに他の勢力も絡んできて、主人公が気が付かないうちに話はさらにこんがらがっちゃうわけなんですが、そこの絡みの書き方もまた見事なんですよ。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最後はとっても爽やかに終わります。物語の成り立ちからして、内容は爽やかとは程遠いんですが、それでも最後はこれでもか、というくらい見事に終わります。もしかしたら、そのシーンは少し泣けるかもしれませんね。

主人公の境遇を考えると、同情してしまいますが、彼はこの奇妙な誘拐劇を演じ、最後は友情を結ぶんです。だからきっとこの後もそれを糧に生きていけるんだろうな、と思いますね。未来があるんですよ。自殺未遂から良いであろう未来ですからだいぶ違いますよね。

ろくでもない日々が続くことがは多々ありますが、本から受け取った希望は、きっと自分の中で保存できているのかもしれません。

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荻原浩
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あとがきは読まない