感想「雨の館と見知らぬ人々」大石塔子

本の概要

この作品は、小説投稿サイトの「小説家になろう」で公開されている作品です。

(リンク)

※リンクをクリックされると「小説家になろう」が提供するウェブページに移動します。

サイトで概要を確認すると、2017年の11月から2018年の3月にかけて投稿となっています。今のところ、大石塔子さんの作品としては最新作になるのかな?現在連載されている作品は改題・修正中の作品となっています。

購入時期・再読回数

この作品は無料で公開されているため、購入はしていません。Kindleに入れたのは2018年11月27日になります。

今回が初読ですが、実は今からもう一度読むつもりです(というかもう読み始めています)。ディティールが凝っていて、初読で気が付かなかったことに再読なら気が付きそうな気がするのです。大石塔子さんの作品を再読するのって、実は初めてなので楽しみです(過去の記事で再読すると宣言しましたので、他の作品も近いうちにもう一度読みます)。

あらすじ

上記のリンクに、作者様ご本人の書かれた立派なあらすじがありますので、私のは短めに。

1999年の6月に、ある事故が起こります。なぜその事故が起こったのか?本当に事故だったのか?館に集まった関係者は頭を悩ませます。そして、中心にいるのは事故に関わった「少年」・・・

中盤から、その事故に関わった「少年」の視点で、物語が進みます。

感想

読み始めたときに、1ページ目から「これはどういう展開になるのかな?」というあの新しい物語を読み始めた時の感情が、最初から全力で読者に訴えかけてきます。最後の最後まで、この物語は期待を裏切りませんよ。

舞台は「館」で、沢山の登場人物が出てきますが、きちんとキャラクターの色、というか、匂いがはっきりしていて、読んでいても「これは誰だっけ?」という疑問は一切持たないと思います。

私は特にお手伝いさんの葉山詩さんがお気に入りです。彼女のエピソードは全て好きですね。真夜中に花束を持って行きたいくらいに(笑)。

あとは、中盤からの物語の視点になる冬樹君。彼も非常に良く出来たキャラクターで、ちょっと生意気だけれど、小学生とは思えないくらいに大人の世界に詳しい(笑)。まだ少年なのだけれど、最後には見せ場もあって、少し大人に近づけたのかな、と思います。こういう成長がある物語って、大好きなんです。

読んで良かったって思える作品って、最後で必ず心が温かくなるんですね。だから最後の館の謎の種明かしと、エピローグ前の冬樹君のひと言、本当、ぐっときますよ。涙が出るくらいに。

最後にはっきり言います。この作品はとてもお勧めです。私は読書は個人的な行為だと常に考えていて、あまり本を人に勧めるということをしないのですが、この作品は非常にお勧めですね。正直な話、「お金を出して買う」べき物語だと思います。無料で公開されていますけれど・・・

ちなみにこのお話は、「探し物はたぶん嘘」に登場する人たちの過去の物語になっております。彼等も、「探し物はたぶん嘘」の時からは想像出来ないほど、辛い過去を乗り越えての今があるのですね。だから、この作品を読んだら一層「探し物はたぶん嘘」が好きになると思います。

私はやっぱり柳川さんの下で是が非でも働きたい、と思いました(笑)!

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大石塔子
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あとがきは読まない