感想「探し物はたぶん嘘」大石塔子

本の概要

この本は2016年に刊行されています。帯を確認すると、『小説投稿サイト「小説家になろう」発大人気作!』とあるので、そちらのサイトで連載されていたものが刊行されているようですね。

この本を知った切っ掛けというのがありまして、私はブログ更新報告のためにツイッターアカウントを持っています。そちらの方でフォローして頂いている方が、なんと作者の大石塔子さんだったんですね。

これって考えてみれば凄いことですよね。作者の方と繋がっているのですから。だからリプライが来たときは心底感動しましたよ。

購入時期・再読回数

購入時期は今月(2018年11月)で、今回が初読です。

再読は間違いなくするでしょう。

あらすじ

4月に大学に入学した主人公の湯川くんが、友人の遠野くんに付き合って病院の待合室で待っているところから物語は始まります。

遠野くんからバッグを預かり、待っていたところ背の高い青年がぶつかってきます。そのあとには、女の子が遠野くんから預かったバッグに手を入れ走っていってしまいます。

あれは何だったのか?という疑問を調べているうちに、謎が謎を呼び、そこには嘘もあるという物語です。

感想

私の大好きな「ライ麦畑でつかまえて」という小説の中に、こんな話があります。ざっくり言うと、良い小説とは、読み終わったあとに作者が友人で、電話を掛けたくなる小説、という話です。

それとは別に、私が考える良い小説というのもあります。

まず第一に、最初の1ページ目が面白い。

その次に、自分も読んでいる物語の中にいるような感覚を受ける。

最後に、読み終わるのがもったいないという感覚を持てる。

何が言いたいのかというと、この物語はそのどの条件にも当てはまる、ということです。

月曜日、火曜日と物語は比較的短い期間での話なのですが、各エピソードがとても濃いので、もっと長い時間が経っているような気がするんですよ。

自分もその場にいて、メンバーの中に入っているような・・・もっとはっきりと言うと、横を見れば湯川くんたちがいるような気がしてくるんですね。

もっとも、自分はもう30代なので、湯川くんたちと同年代と言うわけにはいきませんが・・・(笑)

それから、登場人物たちの過去のエピソードも、物語にとって効いてきます。

きちんと前を向いていると言うか、未来をつくっていくという意志がはっきりと伝わってきて、自分もしっかりしよう、という前向きで幸せな気分になれます。

こいうった感情が生まれてくるから読書はやめられないのですよね。そういう感情がこの本を読んで生まれてきたのは間違いないのですから。

今回は、この本と出会えて良かったです。ツイッターからのアクセスは少ないので、もうやめようかと思っていたところだったのでなおさらですね。

しかし作者が読むかもしれないという状況で感想を書くというのは滅茶苦茶緊張しますね(笑)。

最後に、湯川くんにも是非幸せになってもらいたい(笑)。あと、こんなタイトルのブログですが、あとがきちゃんと読みました。


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