感想「ライ麦畑でつかまえて」 J.D.サリンジャー(訳:野崎孝)

本の概要

この本は1951年にアメリカで刊行され、日本ではその次の年の1952年に最初に翻訳されたようです(ここのあたりのことは私は詳しく知りません)。

その後、1964年に野崎孝さん訳で刊行されたものが、現在でもこのタイトルでノベルズ版が流通しています。今回紹介するものも、これになります。

それとは別に、村上春樹さん訳で「キャッチャー・イン・ザ・ライ」というタイトルで2003年に刊行されました。こちらもいつか感想を書きたいと思います。

1984年(私の生まれた年ですね!)にノベルズ版が刊行され、2003年で88刷のものを所有しています。

購入時期・再読回数

この物語は、最初に購入したものは村上春樹さん訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」で、これはハードカバーを2003年4月に購入しました。その後、2003年10月にこの野崎孝さん訳を購入し、その後どちらかを半年に1回は必ず読み返しているので、物語と言う点では、少なくとも30回以上は読み返しています。

普通は翻訳者の違いこそあれ30回も読めば飽きると思うのですが、そんな感情は一度たりとも起きたことがありません。常に(常にですよ!)新たな発見と面白さがあるんですよ。

どのページも退屈なシーンが一切無く、それどころか未だ吹き出してしまうような文章を読んで吹き出してしまいます。本当に笑えるんですよ。皮肉が効いていて、それがやさぐれた時なんかは非常に効果的なんですよ。

あらすじ

この話は、名門ハイスクールに通っている主人公の少年、ホールデン・コールフィールドが高校を退学になり、少しの間退学したことを家に知られるわけにはいかない、とニューヨークの街をさまよう物語です。

この名門ハイスクールにいる間の物語最初でさえ、ホールデンの本音が常に飛び交っています。

感想

この十六歳のホールデン少年の世の中を見る角度というか、考えというか・・・それが読者にとても魅力的に映るんですよね。

でもそれは自分がホールデンになりたいかとかそういったことじゃないんですよ。少なくとも私はホールデンになりたくはありません(笑)。ああいったことは私は御免です(笑)。特にニューヨークに出てからいうもの、良いことが数えられるくらいしかないですしね。

彼の本音がストレートに出てくる心境が、こちらもよく分かるんですよ。同じような場面って、人生において数多くあると思います。そういった時に、このホールデン君を知っている/知らないというのは大きな違いだと思っています。

正直な話、私はこの本が大好きですが、この本を自信を持って進めるか?と問われると、それはできないですね。いろいろな意味で影響力が大きい物語だと思います。いろいろといわくつきですしね。

それでも、何かの機会に最初の数ページを読んでみて、面白いと思えれば是非読んで頂きたいと思います。最初の数ページで、そう思わなければ、読み続けることはできないのではないでしょうか?

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