感想「俺はバイクと放課後に 走り納め川原湯温泉」菅沼拓三

本の概要

この本は2017年11月に発行されています。文庫での書き下ろし作品です。

作者のツイッターを拝見すると、新聞広告にも載っていたらしいのですが、その時は全く気がつきませんでした。もしかしたら新聞によって載っている、いないがあるのかもしれませんね。

はっきりいって新聞なんてそのために購読しているみたいなものですよ(笑)。ついつい文庫の新刊に目がいってしまいますね。

購入時期・再読回数

バイクが好きな私としては、タイトルだけで即買ってしまうであろうこの小説をもっと早く見つけていれば、もっと早く読んでいたと思います。この本を知ったのは本当偶然で、今年(2018年)の8月に書店で文庫の棚を眺めていたら面白そうなタイトルだったので、村上春樹さんの「職業としての小説家」と一緒に購入しました。

再読はまだしていません。

あらすじ

主人公である高校生の少年はバイクと温泉が大好きなんです。その高校生がバイクに乗って温泉に行くっていうだけの話なんですね。でも最初は二人組でそういうことをしていたら、同じような仲間が集まって(集めて?)、四人で温泉ツーリングに行く。

感想

文章にしてみると本当それだけの話なんですが、実際にバイクに乗っている(いた)人たちには理解できるシーンがたくさんあって、読んでいるだけでバイクに乗りたくなる話です。

バイクに乗っている時の心境が上手に文章になっています。温泉に入っているときの心情も。バイクが好きで温泉も好きなら読んだらすぐツーリングに出かけたくなるんじゃないかな?私は温泉が主人公たちほど大好きではありませんが、少なくとも読んでいてバイクで温泉に行きたくなりましたよ。

もっとも今はバイクには乗っていないし、時間のある高校生でもないので気軽に実行はできないのですが。だからこういう本を読んでしまうのかも知れませんね・・・

そうそう、バイクに乗るってこういうことなんだよな、っていう感覚が文章になっています。私自身も過去バイクに乗っていたんですが、バイクって楽しいってだけじゃなく、現実として危ない瞬間もかなりあるんです。周りとの関係だけじゃなく、自分一人で対向車のいない道を走っていても、ブレーキのミスで事故を起こしそうになったりして。

そういうことを踏まえても、それでもバイクに乗るのは、あの疾走感や風の匂いなんかを一度経験するとなかなか辞めることが出来ないからじゃないかなと思うんです。私もいつかまたバイクに乗りたいと思っています。

正直な話、ちょっと展開があっさりしすぎているところがなきにしもあらずなんですが、バイクに乗っているが如く、「こまけぇこたぁ良いんだよ!」って言いたくなる小説なんです。

現在バイクに乗っていて、もしくは過去バイクに乗っていた人ならば是非読んで欲しい小説です。理解できるシーンがたくさんあると思います。

主人公達は高校生なんですが、この第一巻目となる今回は学校生活はあんまり語られません。それは次巻以降のお楽しみ。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

菅沼拓三
スポンサーリンク
あとがきは読まない